京都で開催中の『技を極める―ヴァンクリーフ&アーペル ハイジュエリーと日本の工芸』に行ってきました。
可愛らしいアルハンブラが印象のヴァンクリーフ&アーペルですが、コレクションはゴージャスで歴史を感じる重厚感に満ち溢れていました。
日本では2005年ぐらいから人気が出てきましたが、その歴史は深く、モナコ公室御用達ブランドとしても名高いです。
創業は1906年、パリのヴァンドーム広場22番地に本店をオープンしました。
宝石商の娘であるエステル・アーペルと、ダイヤモンド研磨士のアルフレッド・ヴァンクリーフの結婚により、そのブランドが誕生したのです。
フェミニンで繊細、エレガントなデザインが特徴的で自然をモチーフとしたものが多いです。
2007年には東京と大阪で「永遠の煌き展」を開催し、日本ではハイジュエラーとしてのヴァンクリーフ&アーペルが一躍、印象強くなりました。
ヴァンクリーフ&アーペルのアイコンともいえるアルハンブラは、四つ葉のクローバーモチーフが愛らしい印象のクラフトマンシップ感じる作品です。
1968年、ブランドテーマである『幸運』からインスピレーションし、最初のアルハンブラが作られたといいます。
イエトーゴールドやピンクゴールドなどに、マザーオブパール(白蝶貝)やオニキスやカーネリアンなどの石を組合わせている作品を見ることが多いかと思います。
石にはそれぞれ込めた想いがあり、使用される石は最高品質のものだけとなります。
選定過程において、将来アルハンブラ モチーフになるための素材はたった1%しか残らないということです。
1933年にヴァンクリーフ&アーペルが特許取得した、石留めの技法のひとつです。
指輪やネックレスやブローチなど、石がセットされたジュエリーは多くはこのような石留めがされいます。
多くは地金のゴールドやプラチナが見える様、セットされていますが、ミステリー・セッティングはテーブルに石を嵌めこみ地金が見えないようデザインされています。
多くの作品はコランダム(ルビー・サファイヤ)が使用されていることが多いです。
硬度が高いほうが加工にむいているからでしょう。
ミステリー・セッティングの様子は動画で公式HPでも見ることができます。
気になった方はぜひ見てみてください。
女性らしい優しさを感じ高級感漂うヴァンクリーフ&アーペルの作品は、これからも私たちを魅了してくれるでしょう。
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