年齢、性別関係なく不動の人気を誇るルイヴィトン。
日本人はブランド好きとして世界的にも有名で、日本の女性の約40%はルイヴィトンを持っているという統計もあるようです。
なぜ日本人はこれほどまでにルイヴィトンに惹かれるのでしょうか?
旅行用トランクの製造を専門に扱うお店として創立したルイヴィトン。
実はルイヴィトンが評価されるようになったのは、創始者のルイが亡くなった後のことだったようです。
ルイ・ヴィトンの創始者ルイは今から約200年前の1821年、フランスのジュラ地方アンシェイ村で12兄弟の真ん中の子供として生を受けました。
ルイは14歳の時、既に職人としてのキャリアを歩み始め様としていましたが、親との折り合いが悪く家を飛び出し、そのまま都パリに向かいます。
ジェラから遠く離れたパリに向かう旅路で、旅行カバンにたくさんのアイデアを想い抱き、それは後々ルイの感性に多くの影響を与えました。
その後20年間トランク製造と荷造りの職人として地道に腕を磨き、フランス王室から注文を受けるほどの一流の職人となっていたルイは、1854年に満を持して旅行カバン専門アトリエをオープン。これが現在の「ルイ・ヴィトン」の発祥となります。引用:BRAND OFF Online store ヴィトンが愛される訳とは?
ルイヴィトンの確かな技術と品質から、『沈没したタイタニック号から引き揚げられたルイヴィトンのトランクには、水が一切はいっていなかった』という逸話もあるようです。
人気商品となったルイヴィトン商品は模倣品が多く出回るようになります。
ルイの息子であるジョルジュは、模倣品の対抗手段として『ダミエ・ライン』を発案します。
その後ルイが亡くなり、ジョルジュはルイヴィトン社を世界的な企業へと押し上げました。
しかし、人気商品となった『ダミエ・ライン』は作業効率も考えられたシンプルなデザインだったため再び模倣品が出回ります。
それに対抗すべくジョルジュは新たなデザインを発案します。
日本の“家紋”に影響を受けたデザイン『モノグラム・ライン』です。
写真:モノグラムキャンバス
当時、パリではジャポニズムというヨーロッパで見られる日本趣味が流行していました。
日本の開国後、19世紀中ごろの万博博覧会で紹介された浮世絵や工芸品などは、ヨーロッパで当時有名だった画家や作家たちにも大きな影響を与えました。
なお、現在も製造、販売されているフランスのかばんメーカーのルイ・ヴィトンの「ダミエ」キャンバスや「モノグラム」キャンバスも、当時のゴシック趣味、アール・ヌーヴォーの影響のほか、市松模様や家紋の影響もかかわっているとされる。
引用:Wikipedia ジャポニズム
ジョルジュもジャポニズムに影響されたひとりだったようです。
日本人がモノグラムに惹かれる理由もここにあるのかもしれません。
日本人に今もなお愛され続けるルイヴィトン製品ですが、日本人で最初にルイヴィトン製品を購入した人をご存じでしょうか?
最初の購入者について諸説はありますが、私たちも歴史で学んだあの後藤象二郎や板垣退助などの名前が挙がってきます。
現在、板垣退助が愛用したトランクが日本最古のルイヴィトン製品として現存しています。
トランクを保管している高知市の高知市立自由民権記念館では今年の10月にもトランクを展示する予定だそうです。
興味のある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
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